今回の参加者の大半が、小学生以下のお子さんのお母さん。
まだまだ子どもに手がかる時期。障害のあるわが子の将来が見えず、漠然とした不安を抱えています。
そんなお母さんたちに、
大人になった障害のある方が、実際に働いている現場を知ってもらいたい。
わが子の将来に明るい希望を持ち、日々の育児に向き合える力を得てほしい…
そんなおもいで企画しました。
障害者就労の知識があまりない方にもわかるよう、障害者就労の全体像をつかめるお話に始まり、
就労移行支援A型事業所、民間企業2社より、事例発表をしていただきました。
障害のある方が自分自身で「働きたい!」という意思を持ち、
職場で存在が認められて自分自身の居場所ができると、
親ですら知らなかったような力を発揮し、それが職場全体にもよい影響を与えている…
そんな現場の事例の数々を、教えていただきました。
そして、一般企業で働く発達障害当事者として、
幼少期からこれまでの自身の経験を語ってくださった若者の姿に、涙ぐむお母さんたちも…。
今回、会場では登壇者のお話しを、
グラフィックファシリテーションのエキスパートである奥野 美里さんが、
リアルタイムで見える化してくださいました。
終了しても、このグラフィックを見ながら
登壇者、参加者が共に語り合う、感じたことをふせんに書いて貼る、…
こんな対話ができたのも、このパワフルであたたかいグラフィックがあったからこそ。
アンケートでも、
「わが子の未来に希望がもてました」
「就労の基盤は、やはり日々の積み重ねが大切だと実感しました」
「企業の方のあつい思いに心うたれました」
「当事者の姿に勇気づけられました」
など、たくさんのメッセージが届いています。
今回私たちは、オンライン参加形式に初めてチャレンジしました。
会場まで行くには遠い、子どもを預けられない、イベント参加が苦手…
さまざまな事情があっても、オンラインなら自宅から
スマホやタブレット、パソコンで会場と同じ内容を得られます。
今回の開催で、オンラインの大きな可能性を感じました。
今回得られた改善ポイントをふまえ、オンラインを活用し、
地域を越えて必要な情報をお届けできるよう、さらに研究していきますね。
リアル会場と、全国から集まるオンライン参加のみなさんを繋いでくださった、
オンラインサポーターの皆さんのお力で、
今まで繋がれなかった全国の方たちと、この場を共有することができました。
お忙しい中ご準備・ご参加いただいたご登壇企業の皆さま、
ご参加くださった全国の皆さま、本当にありがとうございました。
今回の学びを、今後の活動にいかしていきます。