ニューロダイバーシティ視点で「誰も取り残さない」を本気で考えたら、みんなに優しい『ラクワク』オフィスになった!
前半とはガラリと雰囲気を変えてこのメンバーでお届けしました。
名付けて「チームオフィスダイバース」。
株式会社オカムラ有志メンバー×奥野さん×チャレンジドLIFEが一丸となり、ニューロダイバーシティ視点で「誰も取り残さない優しいオフィス」を本気で考えてみました。
(株)オカムラはオフィス家具・店舗用什器などにおいて国内シェアNO.1の企業。「人を想い、場を創る。」をミッションに掲げています。
6月から約6か月にわたり発達障害当事者の方にヒアリングを重ね、彼らの声をもとに「発達障害特性によるオフィスでの困りごと」を動画にまとめてご紹介。
そこからは、提案のストーリーを「RPG(ロルプレイングゲーム)」に見立て、ゲーム風のイラストなどを使いながらのユニークなプレゼンテーションで、ストーリーを展開していきました。
「その困りごとの解決にはこんなのはどう?」とゲーム上で提案されるアイテムは、オカムラの商品。自分に合うアイテムを手に入れた主人公の働く環境が変わり、それにより自分だけでなく周りの人たちにも良いカタチに変わるという未来が動画で描かれました。
ストーリーが進む中で「わかる〜〜!私もこんな経験ある!」と、大きくうなずいたり、「あ〜、こんな優しいオフィスがあればいいなぁ」と目をキラキラさせている方が多数おられました。
発達障害の特性による困りごとは、多くの方と共通する部分があるのですね。
提案されたアイテムは、終了後にショールームやオフィス見学で実際に見たり体験したりしていただきました。
チームダイバースのプロジェクトに関わった奥野さんは「オフィスの工夫で、これまで働けなかった方が能力を発揮して働けるかもしれない、という可能性を感じられた」、オカムラのデザイナーの方は、「発達障害の方の困りごとを解決するという視点に立つと、すでにある商品に新たな価値を見出すことができた。実際の提案にも生かしていきたい」という気づきを共有してくださいました。
登壇者+オカムラ社員の方の質疑応答
そして最後は登壇者と株式会社オカムラの社員で、会場beeの責任者の岡本さんを交えての質疑応答タイムです。
多くの質問が出ましたが、印象的だったのは、黒岩さんの講演の中で「家族愛」に触れられたことにちなんで「みなさんにとっての愛とは何ですか?」という質問。
黒岩さん:「目の前の相手に関心を持つこと」
村中さん:「自分とは違う他の人はどのように見えているのか、という視点。他人の眼鏡をかけることができること」
岡本さん:「"知らないから、なんとなく恐い“という恐れの一線を越えていくこと」
その他にも、それぞれの立場からの貴重なお話をたくさん聞かせていただきました。
チャレンジドLIFE代表、畠中より
あっという間の3時間が終わり、畠中からのご挨拶です。
「村中さんや黒岩さんが動いておられる様子や、(株)オカムラの商品のように、困りごとを解決できそうな具体的アイテムが既に存在していることの共有を通し、ニューロダイバーシティの実現に向けたイメージがお届けできたのではないでしょうか。
そして、このテーマにこれだけたくさんの方が関心を寄せてくださったことを嬉しく感じています。世の中は確実に変わってきています。その変化のためにも、私たちは自分の半径5メートルに心地よい風を吹かせられるよう、日々を生きていきたいと強く思います。」
皆さんの気づきや感想を共有いただくボードは、たくさんのあたたかいメッセージで溢れました。
今回のイベントは、発達障害児の保護者だけでなく医療、教育、福祉、行政、民間企業などからも多数のご参加をいただきました。
ニューロダイバーシティの理論、障害を価値に変える発想と実践を学び、発達障害当事者の声に耳を傾け、「もっと知りたい」「どうすればできるだろう」「まずできることを考えよう」というスタンスで、ソフト面・ハード面それぞれでの工夫を皆で考える、そんな時間となりました。
発達障害当事者の困りごとを私たちに共有してくださった発達凸凹当事者の皆さん
情報拡散にご協力いただいた皆さん
裏方として運営をサポートいただいた皆さん
会場・オンラインでご参加いただいたすべての皆さん
本当にありがとうございました。
活動を始めた5年前には想像もつかなかったほど多くの方と繋がることができていることを本当にうれしく思います。
これからもあたたかい繋がりの輪が少しずつ広がっていくよう活動していきたいです。