毎年、4月2日は国連が定める「世界自閉症啓発デー」(World Autism Awareness Day)、4月2~8日は厚生労働省が定める「発達障害啓発週間」 です。自閉症をはじめとする発達障がいについて理解を深める活動が行われます。
2023年4月3日、チャレンジドLIFEは名古屋で発達障害啓発週間のイベントを開催しました!
当日の様子を2回に分けてレポートします!
(取材協力:ライター&フォトグラファー 岩見尚子さん)
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~発達障がい当事者の声から生まれたカードゲームを使って
「自分らしい働く空間」を考えよう IN NAGOYA~
会場は株式会社オカムラ中部支社様(以下、オカムラ)の共創空間Open Innovation Biotope “Cue"。
一歩会場に入るととても明るくておしゃれな空間が広がっています。大きな窓からは名古屋市内が一望!この素晴らしい場所でイベントを開催できたことに感謝します。
オカムラ中部支社は名古屋市の発達障がい啓発週間に協賛されていて、Cueではさまざまな展示をされていました。
いよいよイベント開始です。
まずはOpen Innovation Biotope “Cue”の小倉悠希さんからのごあいさつ。会場である共創空間 「Cue」の説明や活動内容などをお話しいただきました。
続いて、チャレンジドLIFE代表の畠中からごあいさつ。
「発達障がいとは?」「発達障がいと言われる人がどれくらいいるのか?」という説明から始まります。
2021年に実施した「発達障がいへの認知や理解に関する全国調査」の結果からわかったことは、発達障がいの有無に関わらず、共通する日常の困りごとが存在し、発達障がいの困りごとのレベルを軽減するための対処が、多くの人ったちの困りごとの軽減につながる可能性がある!ということ。
そんな視点から、「発達障がい当事者だけでなく、誰もが心地よく働けるオフィスって?」を考えていくために立ち上げたのが、チーム"オフィスダイバース”です!
★チーム"オフィスダイバース”
チャレンジドLIFE × (株)オカムラ有志社員(オフィス環境のスペシャリスト)× 奥野美里さん(発達障がい当事者・グラフィックファシリテーター)
発達障害当事者の奥野さんが、複数の発達障がい当事者にヒアリングした「働く上での困り感」をお話ししてくださいました。働いていく上で感じる「困り感」が蓄積されていくと、中には働き続けることができなくなってしまう方もいらっしゃいます。
そこで、周囲の方の関わり方というソフト面のみに頼るのではなく、「働く環境」というハード面を整えることで「困り感」を軽減できることはないのだろうか?ということを、オフィス家具のプロの(株)オカムラの皆さんと知恵を出し合って考えてみました。
まずは実際にどんなオフィス家具があるのか、オカムラ中部支社の皆さんが実際に働いているオフィス、「MENNOLU LABO(みのるらぼ)」を見学させていただきました!
同じような机が並んで、みんな向き合って仕事をしている、という環境とは全然違いました!
カフェスペースのような空間
お家のリビングのような空間
高さが自在に変えられる机やイス
外からの目線が気にならないような囲われた空間
大きな机に資料をたくさん並べられて作業に取り組むことができる空間
外側からの音が遮断できるブース
中にはリラックスチェアで仮眠が取れる空間もありました。
本当にさまざまな環境が用意されており、1人1人集中して作業ができる場所、リラックスしながら作業ができる場所を選び、お仕事をされていました。
オカムラのオフィス見学で「働く環境は選べる!」ということを体感したあとは、いよいよカードゲームを使ったワークショップです。
(開催レポート②に続く)