10月16日、滋賀県警察本部にて約50名の警察官の皆さまに向けてのセミナー「発達障害特性を持つ方との接し方」に、チャレンジドLIFEが講師として登壇しました。
今回は、滋賀県警察本部より、知的・発達障害の方々に対し適切な対応ができるように、その特性を正しく理解し、合理的配慮等につなげていくための研修としてご依頼をいただきました。
実はこの研修は、警察官の方が私たちがドラマ「厨房のありす」に取材協力していたことを新聞でご覧になったのをきっかけに、ご依頼いただいたものです。
さまざまな場で研修をしてきましたが、警察官の方に向けた研修は私たちにとって初めての機会でした。
大人の発達障害当事者へ事前にヒアリングを行い、彼らが実際に体験した警察官とのやりとりで困ったこと、見た目からはわからない当事者の内面や言動の背景について、具体例を通してお伝えしました。
そして、実際に起こり得る日常の場面を想定し、どうすればスムーズな対応ができるのか、警察官の皆さんと一緒に考えていきました。
警察官の皆さんは、街中で日々いろんな方と関わられています。
発達障害特性をもつ方は、見た目ではわからない場合がほとんどで、会話できる方も多いです。
それゆえに発達障害とは気づかずに関わってしまい、警察官の対応によってはパニックにさせてしまったり、心に傷を残したりしてしまうこともあるということを、課題だと認識されています。
また、発達障害時の親としては、本人が悪気が全くないとしても、特性やこだわりによる行動が不審だと思われ、通報されたり職質されるかもしれないし、そのときにわが子は自分のことを伝わるように話せるかと考えると…うーん…不安です。
実際にさまざまな経験をもつ警察官の方たちの声を聞かせていただいたこと、発達障害に対して理解を深め、より適切な対応をしたいと学んでくださること、大変ありがたいなと感じました。
「厨房のありす」から繋がった嬉しいご縁に感謝です。